コーチ 筑波 大
ずっと先のことのように思えていたが、いよいよ今夏、地元日立市を会場として茨城インターハイが開催される。
バスケットボールの伝統校として、また地元校として、絶対に代表校として出場し、さらに全国上位進出を目指すため、数年前より計画的にチーム強化を行ってきた。一昨年、昨年と下級生の大型選手を中心に選手強化していたこともあり、想像以上に時間がかかり、県内大会においても思うように戦績を残すことができないことが多かった。
しかし、今シーズンに入ると、今まで地道に行ってきた基礎練習が実を結び、大型選手が体力をつけ、走り、飛べるようになり、チーム全体としても接触プレーに強くなり、見るからに着々と力をつけてきていることを感じた。公式戦のみならず、各地で行われる大会や練習ゲームの中で強豪校と接戦を繰り返すことにより、更なる実戦での強さを身につけ予選に望んだ。
決勝リーグまでは危ない場面もなく、順調に駒を進めたが、やはり高校生のチーム。リーグ2戦目の土浦日大戦では苦戦を強いられた。内容はよくなかったが、3点差で逃げ切り、無事代表権を手に入れることができた。粘り強く走ることを意識させ、徹底的に速い展開でのラリー練習をしてきたことが、この苦しいゲームを制した最大の勝因であると信じている。
本戦に向け、さらに走りこみ、とくに下級生選手のより一層のスピード、体力、筋力強化を図りたい。夏の大会では体力勝負的な局面によって勝敗が左右されるゲームが多く見られる。ひとつでも多くの強豪校を破るために、本校の武器「走るバスケット」に磨きをかけ、そしてサッカーワールドカップでも証明された「地元の利」をいかせれば全国上位も夢ではないだろう。
全国大会ゆえ、組合せにも大きく左右されることはやむをえないが、チーム一丸となり力を合わせ、8強入りをすること、これが当面の目標である。